「インパクトドライバーの先端パーツを差し替えると、どんな作業ができるの?」
「手動でやっていた作業が、インパクトドライバーでできるって本当?」
「狭くて入り組んだ場所の作業も、先端パーツを使えば快適になる?」
インパクトドライバーのメイン作業はネジ締め・穴あけですが、それ以外にも、先端パーツを差し替えることで、様々な作業をすることができます。
インパクトドライバーの作業で、困っていたことや、手動で時間をかけてやっていた作業が、先端パーツ一つで解決する場面も多々あります。
本記事では、インパクトドライバーの先端パーツについて徹底解説します。
この記事を読めば、インパクトドライバーを使ってどのような作業ができるのか、まだあなたの知らない可能性を知ることができ、作業効率UPにつながります。
元ホームセンター工具バイヤーインパクトドライバーを持っている人は多いので、先端パーツを理解すれば、誰かに教えてあげることもできますね。
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インパクトドライバー基本の先端パーツ



インパクトドライバーの、基本となる先端パーツを紹介します。
■ ビット
■ ソケット
■ 木工ドリル
■ 鉄工ドリル
■ タイル・モルタルドリル
■ 研磨パーツ
ビット



ビットはネジ回しに使用する、インパクトドライバーで一番使用頻度の高い先端パーツになります。
木材や金属にネジを打ち込んだり、ナットやネジ穴にネジを入れ込んだりなど、ネジ締め作業には欠かせない先端パーツです。
以下は、ネジの頭の形に合った、それぞれのビットの先端形状になります。
| ネジ頭 | ![]() ![]() ![]() プラスネジ | ![]() ![]() ![]() マイナスネジ | ![]() ![]() ![]() 六角ネジ | ![]() ![]() ![]() 四角ネジ | ![]() ![]() ![]() トルクスネジ | ![]() ![]() ![]() |
| ビット | ![]() ![]() ![]() プラスビット | ![]() ![]() ![]() マイナスビット | ![]() ![]() ![]() ヘックスビット | ![]() ![]() ![]() 四角ビット | ![]() ![]() ![]() トルクスビット | ![]() ![]() ![]() ポジドライブビット |
| 使用される場所 | 建築・内装用 家電・精密機器 | 電気工事 水道設備 | 建築の土台の固定 家具の組み立て | 建築枠組用金具 | ウッドデッキ 給湯器・エアコン | 海外からの輸入品 (ヨーロッパ中心) |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
このように、ネジには様々なネジ溝があり、その形に合わせたビットが必要になります。
次に、ビット自体の形状についてまとめました。
| タイトル | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() |
| 名称 | 通常ビット | トーションビット | スリムビット | 段付きビット | ダイヤモンドビット | チューブビット |
| 特徴 | スタンダード | 衝撃吸収でビットが欠けにくい | 先端がスリムでネジ頭にはめやすい | 細い隙間の奥にも使える | 先端のダイヤ粒子でネジを保持 | 電気関連のネジ回しショート防止 |
| タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
トーションビットとは、ビット中心部のトーションと呼ばれる衝撃吸収材により、ハードな作業でも破損しにくい強度を持つビットの事です。
職人様のほとんどがこのトーションビットを使用しており、高負荷作業をする方に絶大な人気のあるビットになります。
ダイヤモンドビットとは、ビットの先端にダイヤモンド粒子を付着させることによって、ビットをネジ溝に刺したときに、強力にネジを保持することができるビットになります。
マグネットを使用していないので、ステンレス製のネジにも使用できます。さらに、鉄くずがビットの先端に付着することもない為、ストレスフリーな使用感で作業することができます。




最近の流行は間違いなくダイヤモンドビット。ビットメーカー各社がこぞって新規開発している分野です。
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ソケット
ソケットとは、六角ボルトを強力に締めつける先端パーツになります。
主に金属関連の金具をとめつける際に使用し、木ビスやドリルビスを打ち込む場合よりも、圧倒的に強いパワーで締め付けるため、絶対に外れてはいけない場所を強力に固定する場合に使用します。
以下は、ソケットの種類になります。
| ソケット形状 | ![]() ![]() ![]() ソケット | ![]() ![]() ![]() レースウェイソケット | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ピーコンソケット | ![]() ![]() ![]() |
| 用途 | ボルト締め 単管作業 | 照明器具の取付 | 照明器具の取付 | 蝶ネジ用 | 型枠作業 | 型枠作業 |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ソケットは主に六角ボルトを回す先端パーツですが、中には特殊なネジを回すためのソケットも存在します。
例えば、全ネジソケットは全ネジと呼ばれるネジ頭のない長い棒を回すのに使用され、主に電気工事士の職人様が天井の照明器具を取り付ける際の支持金具を止めるのに使用されます。また、ピーコンソケットやホームタイソケットは、家屋の基礎をコンクリートで打設する際のコンパネの固定部材を止める時に使用されます。
このように、一口にソケットと言えど様々な種類があり、作業内容に合わせた先端パーツが必要になります。
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木工ドリル



木工ドリルは、木材の穴あけに特化した先端パーツです。
大きならせんの形状で、木材の穴あけ時に発生する木くずをスムーズに排出することができ、スピーディな穴あけ作業が可能です。
以下は、木工ドリルの種類になります。
| タイトル | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() |
| 名称 | 木工ドリル | 下穴錐 | ザグリカッター | 木工用ホールソー | 自在錐 | 皿取錐 | 埋木錐 | ダボ錐 | 仮枠ビット |
| 特徴 | 木材の穴あけ | ネジの下穴用 先端が細い | 丸い穴を任意の深さまであける | 丸い穴をあける | 丸い穴を開ける サイズ調整できる | 皿ネジがピッタリ入る穴をあける | ダボを作る錐 ネジの頭を隠す | ダボ用の穴をあける | セパレーター用の穴を素早くあける |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
木工ドリルの施工では、大きな穴を開ける場面が多く、ザグリカッターや木工用ホールソー、自在錐を使用する場面が多いです。
内装業や家具工の方は、木材の細かな装飾部分に、皿取錐やダボ錐などを使用して完成度を上げていきます。
このように木工ドリルは、細かな作業から大きな穴あけ作業まで、種類によって幅広くこなすことができる先端パーツになります。




木工ドリルは、使用するうちに切れ味が落ちてきます。穴あけのときに焦げ付きを確認したら買い替えのタイミングです。
鉄工ドリル



鉄工ドリルは、鉄に穴あけする先端パーツです。
最近では、ほとんどの商品が、木材や樹脂にも穴あけすることができるため、あらゆる場面で使用できる万能なドリルとなっています。
以下が鉄工ドリルの種類になります。
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| 名称 | 鉄工ドリル | ステンレスドリル | ステップドリル | 鉄工用ホールソー |
| 特徴 | 木材・樹脂・鉄の穴あけ | 木材・樹脂・鉄・ステンの穴あけ | 穴の深さにより穴の大きさを調整 | 樹脂・鉄・ステンに丸い穴をあける |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
鉄工ドリルは、ドリルの素材によって、2種類に分かれます。
一つはハイス素材。ハイスの強度であれば鉄や木材に穴あけすることができますが、ステンレスなどのより硬い素材への穴あけはできません。
一方、コバルトハイスは、ハイスよりも強度が高く熱にも強いため、鉄素材とステンレス素材の両方に穴あけが可能です。
このように鉄工ドリルを選ぶ際は、自身が穴あけする鉄の種類を確認する、もしくはステンレス用ドリルを選ぶようにしましょう。




ハイスのドリルでステンレスに穴あけすると、途中で止まるか、1回で刃がボロボロになります。少し価格が高いですが、ステンレスにはコバルトハイスのドリルを使用しましょう。
タイル・モルタルドリル



インパクトドライバーでは、木材や金属のほかに、タイルやモルタルへの穴あけもすることができます。
モルタルとは、セメントに砂と水を加えたものであり、主にブロック塀やレンガの素材に使われています。
モルタル用ドリルは、外壁にポストや表札を取り付ける際の下穴として、良く使用されます。
以下が、タイル・モルタル用ドリルになります。
| 写真 | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() |
| 名称 | 磁器タイル用ドリル | ダイヤコアビット | モルタル用ドリル | マルチドリル |
| 特徴 | タイル・瓦・スレートの穴あけ | タイルのキレイな穴あけ | モルタル・ブロック・レンガ・ALCの穴あけ | 木材・鉄・プラ・石膏ボード・モルタルの穴あけ |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
磁器タイル用ドリルとダイヤコアビットは、同じタイルの穴あけが使用用途になりますが、その形状は大きく異なります。
磁器タイル用ドリルは、従来のドリルの形状と似ており、先端の超硬チップにより、タイルに穴あけをする仕様ですが、インパクトドライバーの衝撃が直接伝わるため、タイルが割れてしまう恐れがあります。
一方、ダイヤコアビットは、先端が丸い形状となっており、先端に付着しているダイヤ素材がタイルを少しずつ削って穴あけするため、タイルが割れる恐れがありません。
その分、磁器タイル用ドリルよりもダイヤコアビットの方が、高価な商品となっています。




ダイヤコアビットには専用のワックスが付属しています。ダイヤ素材の劣化や摩耗軽減に必要なので、必ず使用しましょう。
研磨パーツ



研磨パーツとは、木材や金属の削り、磨き作業に使用する先端パーツです。
研磨パーツには、それぞれ番手と呼ばれる粗さの尺度(#+数字)があり、相手の素材に合わせて番手を選ぶ必要があります。
以下が、研磨パーツの種類になります。
| タイトル | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() |
| 名称 | フラップホイール | デライトホイール | フェルトホイール | 不織布ヤスリ | 砥石付ヤスリ | 金属ヤスリ | ダイヤヤスリ | カップブラシ |
| 特徴 | 木材・金属の削り #60~#400 | 金属の磨き #600~#1000 | 金属の艶出し | 汚れ落とし | 金属の削り | 木材・金属の削り | 金属の細かい削り | サビ・塗料はがし |
| 詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
研磨の基本として、番手を段階的に上げていく作業が求められます。
例えば、木材の研磨に対して、#60で形を整え、#180で表面を平らにして、#400で表面を手触り良くサラサラにする。
このように、一つの素材に対して、段階的に番手を上げていくことによって、質の高い仕上がりを作ることができます。




研磨パーツには、六角軸をそのままに先端だけ取り替えられる商品もあります。作業時短に繋がりますので、ぜひご検討ください。
インパクトドライバー特殊な先端パーツ



インパクトドライバーに装着できる特殊な先端パーツについて紹介します。
【マジックパット】車のボディ磨き



マジックパットとは、マジックテープ付きの台座にスポンジやフェルトなどの素材を取り付けることによって、木材や金属を磨くことができる先端パーツです。
主に車のボディ磨きに使用されることが多く、スポンジで車を洗車したのちに、フェルトでワックスがけをする方が多いです。
車磨き専用のポリッシャーだと、コード式の製品が多く、洗車やワックスがけの際にコードが邪魔になりやすいです。
インパクトドライバーであれば、バッテリー式の方が多いので、コードのわずらわしさがなく快適な作業をすることができます。




マジックパットには、紙やすりもつけることができます。木材を削ったり、塗装前の下処理にも使用できますよ。
【ペイントミキサー】塗料のかくはん



ペイントミキサーは、塗料のかくはんに使用される先端パーツです。
塗料のかくはんとは、塗料を混ぜる作業の事で、時間の経過で、水と染料が分離した塗料を混ぜることで、塗装時の色ムラを防ぐことができます。
本来、塗料の拡販には電動ミキサーという大型の電動工具が必要になります。
電動ミキサーは、かくはんスピードが速い反面、重量が重く、価格が高い電動工具のため、一斗缶程度の塗料をかくはんする場合は、インパクトドライバーで対応可能です。




ペイントミキサーは、羽の形状に種類があります。塗料の粘度によって適した羽がありますので、購入の際は確認しましょう。
【スクレーパー】サビ・塗料をはがす



スクレーパーは、固着したサビや古い塗料を除去する先端パーツです。
塗装の塗り替えの際は、必ず古い塗料とサビを全て除去する必要があり、インパクトドライバーにスクレーパーを使用する方法が、作業負担も少なく便利です。
本来であれば、ハンマードリルという大型の機械でおこなう作業ですが、ハンマードリルはパワーが強い反面、重量が重く、価格が高い電動工具のため、軽い作業であれば、インパクトドライバーで対応可能です。




両手で持つハンマードリルより、片手で持つインパクトドライバーの方が、楽に作業をすることができます。
【リベッター】鉄板同士の固定



リベッターとは、リベットを使用して鉄板同士をかしめて固定する手動工具ですが、この作業をインパクトドライバーでもおこなうことができます。
手動のリベッターと同じく、2.4,3.2,4.0,4.8mmの4サイズ対応できるため、幅広い厚みの金属板にも対応が可能です。
強度の硬いステンレス製のリベットを使用する場合も、インパクトドライバーの力で、楽々かしめることができます。




手動のリベッターは、力強く握る必要があるため、かなり疲れます。大量にかしめる必要がある場合は、インパクトドライバーを使用しましょう。
【ロータリーシアー】鉄板の切断



ロータリーシアーはインパクトドライバーで鉄板をカットする先端パーツになります。
回転の力を利用して、厚みのある金属板をスムーズにカットすることができるため、板金作業などの鉄板加工に大変重宝します。
直線・曲線など、ハサミの方向によって、どのような形にも切断できます。




金属ばさみで鉄板をカットするには、とても力がいります。ロータリーシアーがあれば、楽々作業ができますね。
インパクトドライバーの先端アダプター



先端アダプターとは、インパクトドライバーと、ビットやドリルの間に装着する、先端パーツになります。
先端パーツの良さを最大限引き出すには、この先端アダプターの存在が必要不可欠になります。
【ドリルチャック】丸軸も使用できる



インパクトドライバーは、六角軸の先端パーツしか装着できません。
ドリルチャックを使用すれば、インパクトドライバーにも丸軸が装着できるようになり、作業の幅を大きく広げることができます。
ドリルチャックの六角軸は、折れても交換できる商品も多く、長く使用できる点も魅力の一つです。




ドリルチャックがあれば、先端パーツの軸を確認しなくても、気にせずインパクトドライバーに装着できますね。
【ソケットアダプター】ソケット装着



ソケットアダプターは、インパクトドライバーに手回し用のソケットを装着することができる、先端アダプターになります。
ソケットアダプターを使用すれば、色んなサイズのボルトを回す作業も、先端のソケットを交換するだけで、対応することができます。
手回し用のソケットは小さくて場所を取らないため、工具箱のなかもすっきりした管理をすることができます。




ソケットアダプターを購入する際は、使用する手回しソケットの差込角と同じサイズを選びましょう。
【L型アダプター】狭い場所の作業



L型アダプターは、隅っこや端の方にネジ打ちや穴あけすることができる先端アダプターです。
通常のインパクトドライバーで隅っこにネジを打つ場合、ヘッドが邪魔でキワにネジを打ち込むことができません。
L型アダプターがあれば、ぎりぎりのキワでネジを打つことができるため、非常に便利です。




L型アダプターは、ネジ回しのみ対応の商品と、穴あけやボルト回しもできる商品があります。購入時は、しっかり確認するようにしましょう。
【エクステンション】奥にビットが届く



エクステンションは、ビットの先端を遠くまで伸ばせる先端アダプターです。
インパクトドライバーが入れない狭い隙間でも、エクステンションがあれば、ビットだけ隙間を通すことができ、任意の場所にネジ打ちすることができます。
長さの種類も豊富にあり、50~600mmまで、作業内容に合った商品を選ぶことができます。




エクステンションがあまりに長いと、ネジ頭の溝にビットを合わせるのも一苦労です。作業内容によって適度な長さを選びましょう。
【フレキシブルシャフト】自由に曲げる



フレキシブルシャフトは、ビットの先端を自由自在に曲げることができる先端アダプターです。
家屋の壁裏や天井裏など、入り組んだ場所でネジ打ちする場合、木材が邪魔になる場合があります。
フレキシブルシャフトがあれば、邪魔な木材を避けてネジ打ちすることが可能になります。




フレキシブルシャフトは、強いトルクをかけられません。長いネジや硬い木材には、使用を控えるようにしましょう。
まとめ



本記事では、インパクトドライバーの先端パーツについて解説しました。
インパクトドライバーの基本作業から、特殊な先端パーツやアダプターまで、すべてを網羅する形で徹底的に説明しました。
これらの先端パーツを使用して、今後の作業効率UPに繋がれば、嬉しい限りです。



























































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